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■ オープンキャンパスのすすめ

 夏、各大学では、オープンキャンパスがたけなわとなり、また、何十大学も集めた会場ガイダンスが大きな都市で開催されます。

 オープンキャンパスには、学校見学を主体とした内容のものと、模擬授業を主体としたものとの二種類があります。 設備や環境面も無視できませんが、大学の提供する商品は、あくまでも、授業です。限られた時間の中で、大学の質を見極めるのなら、絶対に、模擬授業を主体するオープンキャンパスに参加すべきです。

 模擬授業に参加することは、たとえてみれば、デパ地下で、試食するみたいなものです。美味しそうに見えた食品を、ちょっと手にとって食べてみると、自分に合わない味もあります。
 いいなぁ。。と思っていた大学の模擬授業に参加してみると、パンフレットからでは分からない、その大学の味が分かってきます。

 模擬授業に出てみて、「ちょっと内容が難しいなぁ。。」と感じるのが正常です。これは大学の授業なのです。高校までの授業レベルより高度であって、あたりまえです。

 逆に、模擬授業がやさしく感じられてしまったら、要注意です。そんなレベルの授業を大学生にしているとすれば、その大学のアカデミック・レベルは低いと断定できます。また故意に、やさしい模擬授業をしているとすると、高校生、受験生と中心とした参加者へ、過度の迎合をしていると見れます。

 過度の迎合をしている大学は、入学者の確保に苦慮している大学と推測できます。 
教育レベル、アカデミック・レベルの高い大学であれば、凛として、その大学の授業そのものを、自信をもって、模擬授業に提供しています。結果、授業内容が難しく感じて、当たり前です。

 また、模擬授業で提供される科目には、一般的に、その大学の人気授業、エース級教員が投入されます。

 したがって、模擬授業で、数科目に出席してみると、その大学のエース級教員を見る機会があるはずです。

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 一般的に、大学の教員は、専門分野の研究を続けているので、高校までの教諭と比べて、アカデミックな深みを感じさせます。だからといって、教え方が上手かどうかは別です。「大学の先生は偉い」とか「きっとレベルの高い教え方をしている」と言った先入観を捨てて、冷静に、授業の進め方を見ていきましょう。

 オープンキャンパスの申し込みは、事前に、きちんとしておきましょう。特に、少人数教育をアピールしている大学の場合、クラスの定員があるので、人気授業は、早期に予約で一杯になる可能性が高いです。

 予約の方法は大学によって異なりますから、その大学のホームページなどで、オープンキャンパスの日程とその申し込み方法を確認しておきましょう。

 予約の際、氏名、住所、電話番号、高校名を聞かれます。これは、大学側で、参加者名簿を作っているからです。聞かれたことは、ハキハキと明瞭に答えましょう。

 通話音質の悪い携帯電話で、しかも早口で、大学に電話をかけてくる高校生がいますが、とても印象が悪いです。大学側で電話をとる人のことを考えて、できれば固定電話から、ゆっくりと正確に話すようにした方がいいです。

 電話に出る大学側のスタッフは、在校生のアルバイトの場合もありますし、入試を担当している専門職員である場合もあります。入試担当者ですと、毎年、多くの受験生に接しています。

 それゆえに、電話の声やトーンだけでも、その志願者の資質のいくらかを推量してしまいます。電話では、落ち着いて、少しゆっくりしたペースで、ハッキリと話すようにしましょう。落ち着かない様子や粗野な態度がでるような電話は厳禁です。電話では氏名を名乗るわけですから、
この生徒はダメだという印象を入試担当者に与えます。

 これは実例ですが、入試の合否判定の会議の場で、ある志願者の名前があがり、入試担当者が、大学見学時のその生徒の態度を補足情報として語り、満場一致で不合格と決定されています。




間違いだらけの大学選び 〜目からウロコのアドバイス〜
更新 : インテグリタス(東京)
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