TOPページ 大学とどう接触すればいいのか? オープンキャンパスのすすめ 会場ガイダンスの実情 会場ガイダンスの実情(2) パンフレットをどう読むか? 大学を訪問する 推薦入試にどう取り組むか? 推薦入試にどう取り組むか(2) 面接対策はあるのか? 面接対策はあるのか(2) 面接試験を待つ間 危ない大学リスト |
■ 大学とどう接触すればいいのか? 大学から案内書、パンフレットを取り寄せて読んでみて、その中から良い印象を持った大学に、実際に接触してみてみることが何よりも大事だ。この作業を高校2年までに終わらせることが望ましい。 大学が売っている商品は「授業」「教員・職員サービス」「施設」の三点しかない。 この中で、一番大事なのは「授業」だ。授業の質が良くない大学など進学を検討するにも値しない。ところが授業の質は、パンフレットをどんなに読み込んでも最終的にはよく分からない。要は、その大学に行って、授業を自分の目で見てみるしか確かめようがないのだ。 だから、学校見学、特にオープンキャンパスへの参加をわたしは強く勧める。見学の場合、必ず、事前に電話で予約を入れよう。 大学職員も民間におとらず、大量の仕事をかかえて非常に忙しいのが現状だ。会議も出張も多い。突然、予約もなく、飛び込みで来る見学者は正直のところ、迷惑な場合もあるのだ。その点をわきまえて、見学希望日と時間をあらかじめ電話で、大学側へ打診してみよう。訪問のアポをとること、それも大学と接触する場合の基本マナーだと考えよう。 見学そのものは、30分から40分程度で終了するはずだ。どの大学でも、あらかじめ見学コースが用意されており、見学を引率する大学担当者のセリフもだいたい決まっている。 なお、見学を担当するのは、大学の職員である場合より、その大学の在校生がアルバイトで行う場合が多い。なぜかと言うと、その方が、受験生への「あたり」がいいということと、職員の方は通常業務の方が忙しくて、見学で時間が奪われるのが嫌だという事情もあるようだ。在校生やアルバイトなら、高校生とも年齢が近いので、高校生がリラックスして見学できるというメリットがある。 ただ注意したいのは、見学を担当しているのが、アルバイトや在校生の場合、こちらからの質問に的確に返答してくれる保障がないことだ。それどころか間違った答えを返してくるリスクも高いと用心しておこう。 何か質問をしてみたい時は、質問の内容によって、誰に質問するかを見極めて、ハッキリと相手に分かるように質問することがとても大事だ。キャンパス生活について、在校生に質問するのは的確だと思うが、入学試験の制度や内容について在校生やアルバイト生に質問するのは馬鹿げている。誤った答えや古い情報が返ってくる可能性が高いのだ。 それもそのはずだ。在校生は過去のある入試(たとえば推薦入試)に合格して入学してきたわけであって、今年の、しかも異なる入試(たとえば、一般入試やAO入試)については経験がないので、質問には答えられないのだ。在校生やアルバイト生には経験の偏りがあるのであって、彼らにオールラウンドの答えを求めても酷だし、無理な相談なのだ。 だから、入学試験制度について確度の高い情報が欲しければ、絶対に、入試担当の大学職員に質問をすべきなのだ。それ以外に、最新で、信頼度の高い生情報は得られないのだ。 見学のときは、見学に集中しよう。パンフレットで記述のあった施設や教室の雰囲気、すれ違う在校生の態度、姿勢などもチェックしておこう。質の高い教育を実践している大学であるならば、在校生にも勤勉な態度や真摯な姿勢が見受けられるはずだ。 例えば、図書館を見学して、図書館内で、自習している在校生のまなざしを見てみよう。定期試験の時期以外で、真剣なまなざしで本と格闘している在校生が多いようなら、まずは安心だ。 定期試験中なら、真剣な学生が多いのはあたりまえなので、あまり参考にならない。常時、図書館で、真剣に本と向かい合っている学生が多い大学であれば、宿題、予習の多い大学で、勉強をいっぱいする大学と見ていいだろう。 勉強をいっぱいしなければ、やっていけない大学、それが欧米では普通の大学だ。適当に、遊んで、バイトして、授業に出席しているだけで、ほぼ自動的に卒業できる大学、そんなミッキーマウス大学など、入学する価値などないのだ。 これは実例だが、ある大学の図書館が学生の昼寝や休憩の場となり、うたた寝をした学生がカバンから財布を抜き取られるという事件が多発した。窃盗犯を抱えた大学も怖いが、図書館を寝る場所にしている学生を容認している大学も、とても大学とは言い難い最低である。 |