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■  瓦解する新入生オリエンテーション

 大学の数は余っていながら、毎年、新しい大学が新設されています。

 新設される大学はどこも特徴を前面に出していますが、募集状況は
厳しい現実となる場合が多いようです。
 
 
 
  一方、大学進学率は高まり、いままで大学に来ることがないような社会
層が進学してくるようになりました。

 それはメンタルな疾患をかかえ、ストレスに弱い青年層です。

 この春も、全国の大学で、新入生向けのオリエンテーションが実施され、
大学での授業の取り方、諸手続、卒業するための条件の情報を新入生
に一律で伝達されていました。

 ところがです。

 講堂や大教室で、新入生を一同にして、一律に説明をして、理解できな
い学生がどんどん増えているのです。

 「説明を聞いたが分からない」

 この声が増えているのです。

 それは説明する教員、職員が適当にやっているせいなのでしょうか?

 いや全然違います。

 説明をしている教員も職員も、年々、新入生の理解力が落ちているのを
実感しており、実は、説明に工夫を重ね、さらに「噛んで含ませる」ほどの
丁寧さをもってオリエンテーションをしているのです。

 それでも分からないのです。

 教員側の嘆きは、「来てはいけない層が大学に来てしまっている」という
のが本音ですが、来てしまった、あるいは、経営上、入学をさせてしまった
学生ですので、案直に見捨てることもできません。

 オリエンテーションでの説明を理解できなかった学生たちは、その後の諸
手続が当然、まっとうにできませんので、様々なトラブルを引き起こします。

 大学は、このトラブルを多くかかえ、それが教員、職員を疲弊させているわ
けです。



間違いだらけの大学選び 〜目からウロコのアドバイス〜
更新 : インテグリタス(東京)
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