TOPページ 大学とどう接触すればいいのか? オープンキャンパスのすすめ 会場ガイダンスの実情 会場ガイダンスの実情(2) パンフレットをどう読むか? 大学を訪問する 推薦入試にどう取り組むか? 推薦入試にどう取り組むか(2) 面接対策はあるのか? 面接対策はあるのか(2) 面接試験を待つ間 |
■ 幻のグローバル人材養成 どこの大学もグローバル人材を養成します、と連呼しています。 パンフレット、ガイダンス会場で、どの大学も、わが大学こそは、小人数クラス で、英語教育にチカラを入れ、世界で活躍できるグローバルな人材を養成して います、と訴え続けています。 これをウソとは言いませんが、実体は、この言葉とは大きくかけ離れています。 大学はグローバル人材養成に猫も杓子も向かっています。なぜか? グローバル人材養成を謳えば、政府からの補助金がつくか、つき易いからで す。 @少しでも国からお金を得て、大学の財政を安定させたい、Aそれとグロー バルは時流だから、グローバルとキーワードで訴えれば、大学の収入となる受 験生(検定料は大学にとって大きな収入源です)を一人でも多く集めることがで きる、この2点が理由です。 要は金が欲しい、学生集客のためのネーミングとして「グローバル」をいう言 葉を冠したい、というのが大学側の本音です。 それゆえ、実際は、ほとんどの学生は、グローバル人材とは言い難いレベル で終わります。 なぜなら、グローバル人材とは、誰しもがなれるものではあり得ないからです。 いままで、大学は日本で働く人材、日本というローカルな人材を養成してきま した。 その中で、ごく一部の学生だけがローカルのレベルを超え、グローバルなレベル の能力を得て活躍してきました。 グローバルとはローカルなレベルより、より一段高いレベルの能力が必要で あり、そのより高位のレベルを獲得できる学生は限られています。 へたに、今、大学が連呼している言葉にのって進学しても、グローバルとは言 い難いレベルで終わり、就職し、ローカルな人材として働いていくことになること が、現実です。 説明会で、大学が軽々にグローバル人材にします、なんてセールストークを していますが、うかつに信じてはいけません。 と同時に、グローバルという言葉にはグローバル資本主義という思想的な背 景も密接につながっています。 資本を持つ者、人を雇う立場にいる者が、世界市場でも、身を粉にして働け る労働者を探している、そういうニュアンスもあることをわきまえて、冷静に、 大学選択すべきです。 つまり、グローバル・ワーカー(労働者)の養成を産業界は期待しているわけ です。 |